====== ここん・きつねこのbuild環境構築方法 ======
===== 必要なパッケージ ======
基本的には[[http://www.openembedded.org/wiki/Getting_started|OpenEmbedded の説明を参照]]
このほか、ここんはで以下も必要
* gcc-multilib --- cocon486 を build する場合、32bit x86 を出力できる gcc も必要。Debianの場合は左記のパッケージ名でインストールできる。
* [[https://android.googlesource.com/tools/repo|repo]] --- 複数のリポジトリをまとめて取得するために使用。パッケージもあるが、よくバージョンアップするので ~/bin/ に展開してパスを通した方がいいかもしれない。
* zstd --- honister以降で必要
* TODO : 他にもあったと思う
ここん・きつねこは、基本的に最新のリリース済1バージョンの、Yocto/OEリリースのみを追いかけている。下記の手順で使うため、[[https://wiki.yoctoproject.org/wiki/Releases|OE/Yoctoのリリース名をあらかじめ調べておく]]とよい。
ビルド環境は x64, glibc な Linux ディストリビューションを想定している。buildするものにもよるが、ディスク容量は最低でも数百GBは消費するので注意したい。
===== 構築 =====
この例では opencocon という名前のディレクトリを作っているが、もちろん名前は別でも問題ない
必要なソースツリーを取得
$ mkdir opencocon
$ cd opencocon/
$ repo init -u https://gitlab.com/opencocon/opencocon.git -b (OE/Yoctoのリリース名)
$ repo sync
ビルド出力ディレクトリの初期作成を行う:これを実行すると環境変数も設定されるので、bitbakeコマンドが使用可能になる。
$ source meta-opencocon/scripts/opencoconsetup.sh -m (マシン名) -b ./(出力ディレクトリ名)
または、すでに作ってあるビルド出力ディレクトリで、2回目以降にbuildする場合:環境変数が設定されるので、bitbakeコマンドが使用可能になる。
$ cd opencocon/(出力ディレクトリ名)/
$ source ./opencocon-init-build-env
conf/local.conf を適時編集する。主に編集するのは以下の部分である
DISTRO = "opencocon" <- コメントを外す
TCLIBC = "glibc" <- 使うlibcのコメントを外す(どちらか1つを使う必要がある)
#TCLIBC = "musl"
MACHINE = "cocon486" <- ターゲットのマシン名が記入されているはず
パッケージをbuildする。ここん・きつねこの代表的なパッケージは以下の通りだが、このほか個別のパッケージ名を指定してもbuildできる。
* kitsuneko-image : kitsuneko一式(disk imageまでできる)
* opencocon-image : Opencocon一式(※ 現在正常にbuildできない)
例:
$ bitbake kitsuneko-image