ここん・きつねこのbuild環境構築方法
必要なパッケージ
基本的にはOpenEmbedded の説明を参照
このほか、ここんはで以下も必要
- gcc-multilib — cocon486 を build する場合、32bit x86 を出力できる gcc も必要。Debianの場合は左記のパッケージ名でインストールできる。
- repo — 複数のリポジトリをまとめて取得するために使用。パッケージもあるが、よくバージョンアップするので ~/bin/ に展開してパスを通した方がいいかもしれない。
- zstd — honister以降で必要
- TODO : 他にもあったと思う
ここん・きつねこは、基本的に最新のリリース済1バージョンの、Yocto/OEリリースのみを追いかけている。下記の手順で使うため、OE/Yoctoのリリース名をあらかじめ調べておくとよい。
ビルド環境は x64, glibc な Linux ディストリビューションを想定している。buildするものにもよるが、ディスク容量は最低でも数百GBは消費するので注意したい。
構築
この例では opencocon という名前のディレクトリを作っているが、もちろん名前は別でも問題ない
必要なソースツリーを取得
$ mkdir opencocon $ cd opencocon/ $ repo init -u https://gitlab.com/opencocon/opencocon.git -b (OE/Yoctoのリリース名) $ repo sync
ビルド出力ディレクトリの初期作成を行う:これを実行すると環境変数も設定されるので、bitbakeコマンドが使用可能になる。
$ source meta-opencocon/scripts/opencoconsetup.sh -m (マシン名) -b ./(出力ディレクトリ名)
または、すでに作ってあるビルド出力ディレクトリで、2回目以降にbuildする場合:環境変数が設定されるので、bitbakeコマンドが使用可能になる。
$ cd opencocon/(出力ディレクトリ名)/ $ source ./opencocon-init-build-env
conf/local.conf を適時編集する。主に編集するのは以下の部分である
DISTRO = "opencocon" <- コメントを外す TCLIBC = "glibc" <- 使うlibcのコメントを外す(どちらか1つを使う必要がある) #TCLIBC = "musl" MACHINE = "cocon486" <- ターゲットのマシン名が記入されているはず
パッケージをbuildする。ここん・きつねこの代表的なパッケージは以下の通りだが、このほか個別のパッケージ名を指定してもbuildできる。
- kitsuneko-image : kitsuneko一式(disk imageまでできる)
- opencocon-image : Opencocon一式(※ 現在正常にbuildできない)
例:
$ bitbake kitsuneko-image